代表取締役社長 長野次郎
経営理念と私の人生哲学
千里足下(千里の道も一歩から)
どんな遠い道のりであろうと、一歩一歩の積み重ねで、いつか自分の思い描いた目標(ゴール)に到達できる。
「日本を美しくする会」の便所掃除に行くと、素手素足で便所と一対一で向かい合うことになります。便器によってはあまり汚れていないものから、タイル貼りの小部屋全体が「これは手ごわいぞ」というものまでいろいろあります。
しかし、いずれにしてもこの汚れを取り除く方法はひとつしかありません。ナイロンたわしとサンドメッシュ、カネヨンで磨き上げていくしかないのです。それも一生懸命に力をこめて少しずつこびりついた汚れを取り除いていくのです。
便所掃除は春のさわやかな季節にばかりするわけではありません。冬には水道が凍るような冷たい朝、汗がとめどなくしたたり落ちる夏の密室でも実施します。
便所の汚れも排便の残りだけでなく、水垢や尿石がびっしりこびりついていたり、金属パイプが錆びかかっていたり、便所自体が狭くて力を入れにくかったり様々です。
ところが、何とか無事にぴかぴかと白く輝く便器や、きれいに洗われたスリッパが、磨かれ洗い流されて水切りをされた床タイルに並ぶさまを見るとき、何とも言えぬ達成感や充実感そして自身がよみがえるのです。
私は仕事や人生はまさしく便所掃除と同じようなものだと思うのです。なぜなら仕事や人生というものもいざそれを目の当たりにするとどこから手をつけるべきかとまどったり、あるいはとてもできそうもない感じを抱いたりします。
しかし達成する方法はひとつです。仕事や人生の場合も一人ひとりが一日一日を一生懸命に取り組むことで、生まれてきてよかったと思える充実した人生や偉大な業績につながるからです。
私たちの仕事というのは、お客様に喜ばれ、お客様の不満・不便・不安を解消して経営力をライバルより高めることです。
こういう一歩一歩が全社員とその家族の長い将来にわたる豊かで安定した生活を保障してくれるのです。このような地道な努力が事業の成長発展と安定を保証してくれるのです。
今、売れている商品やサービスが私たちの5年後、10年後を保証してくれるのではないのです。保証してくれるのは私たちの仕事を支持してくれるお客様の確保と増客しかないのです。
資本主義の世の中は競争が当たり前です。私たちは競合するライバルと常に比較されています。この競争に打ち勝つには「お客様を大切にする」という凡事徹底しかありません。
お客様に関心を持ちましょう。自分の親兄弟や親しい友人恋人など、かけがえのない人と同じように接することが大切です。かけがえのない人を不快な気持ちにさせて喧嘩別れなどしないようにするのと同じです。
私たちの仕事は製造業の下請けのように一社にかたよることもない商売です。たくさんのお客様、老若男女、朝も昼も夜も区別なく、差別なく買っていただける安定した業種です。一人ひとりのお客様が業績に与える影響は少ないので効率が良くないように思えますが、千里の道も一歩からです。一人ひとりのお客様を大切にして毎日不断の努力を積み重ねることで私たちのファンになっていただけます。好きな店になっていただければ何度も何度も私たちの商品やサービスをご利用いただけます。これが私たちの人生や事業に繁栄と安定をもたらしてくれるのです。
一人ひとりのお客様を大切にすることは、社員の誰かではなく、全社員の一人ひとりが「渦の中心」になって一歩を踏み出すことが不可欠です。千里の道も一人で歩けば千里ですが、千人で歩けばたったの一里です。千里を歩けるスーパースターよりも、私一人、あなた一人が大切なのです。一人の一歩がみんなの繁栄と安定を約束してくれるのです。こんなベクトルのあった組織が強いのです。
人生は一度しかありません。男でも女でも生まれてきてよかったと思える生き方をいたいものです。その生き方とは仕事であれ、何であれ最初の一歩を踏み出すことです。その一歩がきっと自分のためにそして人のためになるからです。千里の道も一歩からなのですから。
私は経営者として、厳しい経営環境の中で光グループの全社員とその家族が明るく豊かな生活や人生を営むために、ひたすら精進し、戦略を練り、創意工夫をし、お客様第一主義をうたいます。
そして私心を捨て、あらゆる困難に立ち向かい、情熱と夢にあふれた経営を推進することを、天から与えられた使命と肝に銘じて、この道だけを歩くことをここに誓います。
千里足下 | 千里の道も一歩から、一人なら一歩、百人なら百 |
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率先垂範 | 自ら最初に物事を行い、他のお手本となる |
創意工夫 | もっとよくできる方法を常に模索する |
業界初を狙え | 他の真似では後追いばかり、自分が模倣される立場に立つ |
即今着手 | やるべきことを後回しにしない、まずは着手しよう |
他 |
一、 経営の安定と成長発展で、全従業員の人生を豊かにする。
一、 お客様第一主義、自分の親兄弟のようにお客様を大切にする。
一、 たった一度の人生だから、感動のある生き方をする。
それでは光グループの求めるのはどんな人材か。以下に記します。
社員にはそれぞれ役割があります。「売る」とは売上、利益を確保できること、「運営する」とはお客様に対し満足できるサービスと環境を提供、従業員に適切な指示と役割を与えられること、「分配する」とは確保した利益を必要に応じて必要な分消費、分配、投資することです。この3つはどれが欠けても会社を運営することができない重要な部門です。光グループは現在中堅社員が不足しており、将来的にこれらの部門を任せることのできる人材を一刻も早く育て上げる必要があります。部門を任せるにあたり、求める要素は3つ。
1 挨拶ができる
挨拶は人間関係の基本です。明るく先に挨拶ができれば最初の一歩が踏み出せます。
人間の印象は会ってから15秒で決まると言います。だから同じ仲間として挨拶は不可欠の要素です。
2 ホウレンソウができる
「ほうれんそう」とは、仕事を円滑に進めるために必要不可欠なものです。
「ほう」は報告。仕事の経過や結果を知らせて共有することです。
「れん」は連絡。関係者に情報を提供することです。
「そう」は相談。迷った時に意見やアドバイスを聞く事です。上下、横の関係に関わらず相談しあうことで洗練されたアイデアが生まれて問題を上手に解決する事ができます。
一番重要なものは連絡。連絡はアラームの役目を果たし、直ぐに知らせる事が大切です。
連絡が徹底されていない会社は、社員間の意思疎通が出来ていないので、ミスやトラブルを引き起こす要因ともなり、仕事の結果が悪くなります。悪い情報ほど、迅速に連絡を行い、早急な対応をしなければなりません。
「ほうれんそう」を実践し徹底しましょう!
3 PDCA
- 目標を設定し計画を立てる(Plan)
- 計画に基づいて実行する(Do)
- 実行した結果を検証する(Check)
- 改善・処置をする(Action)
業務を円滑に進めるために重要な手法にPDCAサイクルがあります。
P・Dだけを実施する人は多いのですが、成功するにしろ失敗するにしろ、結果を検証して改善することが大切です。上記の4段階を繰り返しらせん状に回すことにより、仕事の質が向上します。
例えば、科学の実験では、まず仮設を立てて実験を行います。その繰り返しによって、新しい発見が生まれ科学が進歩してきたのです。
この様に、仕事をするときには、PDCAを常に確認しながら、らせん階段を上るように仕事の質を高めていきましょう。